ニンニクの凄い薬効!

2016/05/09

ganyobou

最近は、風邪予防のために、にんにくを使った料理を食べることが多いのですが、なぜにんにくは体に良いといわれるのか?調べてみたいと思います。

にんにくはユリ科ネギ属で、球状に肥大した鱗茎部が食用とされています。原産地は中央アジアとも南ヨーロッパともいわれており、紀元前の古代エジプトの時代には、ピラミッド建設に従事した労働者に食べさせて、重労働に耐えられる活力をつけさせた記録が残っています。日本へは、中国、朝鮮半島を経て伝えられ、「古事記」「日本書紀」にもにんにく(太蒜)の記述があり、主に消化、鎮痛、解熱、強壮などの薬用や、魔除けに用いられたようです。一般に食用として用いられ普及したのは、戦後になってからのことのようです。

にんにくを切ったりつぶしたりすると、アリインという成分が、酵素のアリナーゼの攻撃を受けて、にんにく独特の臭気のもとであるアリシンという成分に変化します。アリシンには優れた殺菌・解毒作用や抗酸化作用があり、食中毒や風邪予防、成長・建胃にも効果があります。疲労回復に欠かせないビタミンB1とアリシンが結び付くと、体内に吸収されやすいアリチアミンという物質に変化して、活性持続型B1とも呼ばれるすぐれたスタミナ効果を発揮します。

にんにくを細かく刻んだり、すりおろすなど、にんにく臭をだすことで、よりアリシンの効果が高まります。丸ごと加熱すると、アリシンに変化せず、にんにく臭は出ませんが、そのにおい成分とは関係なく、にんにくに含まれるスコルジニンという強壮成分が、毛細血管を拡張して新陳代謝を高めることから、神経痛、筋肉痛、冷え性などの症状が改善されます。

<にんにくの薬効>
ニンニクにはさまざまな薬理作用があることが知られており、古代より民間薬として利用されてきました。この薬理作用については完全に解明されているわけではありませんが、ニンニクの特徴的な成分である有機イオウ化合物が重要な役割を果たしていると考えられています。

●ガン予防
アメリカにおけるガン予防に効果のある食物の研究で、にんにくは第一番にテーマに取り上げられました。現在ガン予防において最も注目を集めているのが、身体の自然治癒力を高める方法です。にんにくには体内の自然治癒力を高め、ガンを予防する成分が多く含まれています。

●かぜ予防
かぜの原因はまず何と言っても疲労です。にんにくに含まれるアリシンという物質は疲労を回復し、精力を増進する働きがあります。また強力な殺菌力により、かぜのウイルスを弱めます。

●アトピー
最近にんにく風呂がアトピー性皮膚炎に効くということがわかりました。アリシンが皮膚の血行を良くしてくれるからではないかと言われています。

●肝臓病
二日酔いの時ににんにくが良いというのはよく知られています。にんにくが細胞組織を活性化させ、肝臓を強化し、保護してくれます。

●糖尿病
糖尿病を防ぐには、糖質のエネルギー代謝を促進し、膵臓のインシュリン分泌を増加させることが大切です。にんにくに含まれるアリシンとビタミンB1が結合してできるアリチアミンは、強力な糖質代謝エネルギーがあります。またアリシンは体内のビタミンB6と結合し、膵臓の働きを活性化します。

●ぜんそく・気管支炎
ぜんそくや気管支炎になった時一番つらいのが、痰がからんでの咳です。にんにくには痰を取り除く作用があるので症状を抑えることができます。

●高血圧
高血圧は、血管の内側にたまった汚れと、コレステロールや中性脂肪でどろどろになった血液のせいで、血流が悪くなるのが原因の一つです。にんにくに含まれるアリシンは、血管を広げ、血管内の汚れを取り除く他、コレステロールを下げる効果もあります。

●強壮剤
古くからにんにくの強壮剤としての効能はよく知られていましたが、近代医学においても性腺ホルモンを刺激するなどの作用が明らかになっています。にんにくのこの作用は即効性があり、食後6時間から12時間で効き目が現れると言われています。

●活性酸素による細胞の老化を防ぐ
最近、ガンや老化、成人病は活性酸素が原因だといわれています。ニンニクには、ジアリルスフィドとアリキシンという強い抗酸化作用をもつ成分が含まれていて、どちらも酸素と結びつきやすい性質をもっています。これらが生体に代わって酸化されることで活性酸素による害を未然に防ぎます。

●血液の循環をよくする
アリシンを加熱してできるアホエンには、強い抗血栓作用やコレステロール抑制作用があります。動脈硬化を予防し、血液をサラサラにしてくれます。また、血行がよくなるため、肩こりや冷え症、神経痛などにも効果があります。

●抜群の殺菌力
アリシンには強力な抗菌力、殺菌力があります。12万倍(プールにほんの1滴)に薄めてもその効力を失うことはなく、コレラ菌、チフス菌、ブドウ球菌、大腸菌、結核菌などを殺すほどの凄い力をもっています。ニンニクが抑えることのできる感染症は、72種類にも及ぶといわれています。ですから、カゼやインフルエンザウイルスに対しても強い抵抗力を示します。これほどの強い殺菌力は、ニンニクが外敵(虫など)におそわれた時に身を守るための作用と考えられており、ペニシリンやマイシンにも勝るといわれる抗菌力は、ニンニクが天然の抗生物質といわれるゆえんです。

<にんにくをサプリメントで摂取する場合の注意点>

*にんにくは極めて有益な食材ですが、1日に過量摂取すると、腹部膨満、胃部不快感、消化不良などを起こす可能性があります。

*にんにくには、抗凝血作用があるので、ワルファリン、チクロビジンのような抗凝血薬を服用している人は、服用する前に主治医に相談しましょう。

*HIV感染やAIDSの治療で楽剤を服用している人も、にんにくサプリメントを飲む前に主治医に相談するべきです。また研究者の実験では、子宮収縮が起こる可能性が示唆されているので、妊娠中の女性はにんにくサプリメントを継続的に飲むのは避けたほうが良いでしょう。

・・・ということです。調理の仕方で成分の変化も変わってくるのは面白いですね。寒さで免疫力が下がりやすい季節ですが、食材の力をかりて笑顔で乗り切っていきましょう~!

<追記:アメリカ国立ガン研究所「デザイナーフーズ」より>

アメリカ政府が90年代初頭から進めている、ガンに予防効果のある食品を探し、さらに有効な食品を作り出そうという国家プロジェクト「デザイナーフーズ計画」では、127種類の野菜のうち、にんにくが「ガンになる危険性を少なくする効果がある最も重要な食物」であると証明され、一躍脚光を浴びました。

にんにくに含まれるDATS(ジアリルトリスルフィド)は、ガン細胞の増殖を抑え、寿命のある正常な細胞に戻して、ガン細胞を消滅させることがわかりました。通常、ガンの治療は化学薬品を使ってガン細胞を「自殺」に追い込みますが、強力な薬を使うため副作用が大きな問題となっています。にんにく成分DATSを併用することで抗ガン剤の投与量を減らし、副作用を軽減する実験も進んでいます。

傷のないにんにくはにおいがなく、アリインという成分を含んでいます。にんにくを切ったりすりおろしたりして細胞に傷をつけると、酵素(アリイナーゼ)の働きでアリシンという成分に変化します。アリシンをオリーブオイルなどに溶かすと、アリシンが分解・結合して数種類のアリルスルフィド類に変化します。このアリルスルフィド類の中に、ガンを予防するDATSがあります。ガン予防には、にんにくをオイルにつけたものや、低温加熱したものを使うのが最も有効で、にんにくオイルやガーリックバターなどが、最適な調理法です。


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