夏の冷え性には葛湯!

『血圧GO!』
今日も高血圧改善の食材を探し回っております。。。
葛餅が美味しい季節になりまたねぇ。
大阪に来てから、葛餅をよく食べるようになりました。
関東で食べる「くず餅(久寿餅)」と関西で食べる「葛餅」は、材料が違うんですよね。
大阪にきて初めて知りました。
関西は、奈良の吉野本葛が有名で、葛餅といえば葛粉を使ったもの。
関東のくず餅は、小麦粉からグルテンを分離させたあとの浮き粉を発酵させた物だそうです。
(沖縄でのくず餅は葛粉の代わりに芋くずと呼ばれるサツマイモデンプンからつくられるそうです。)
風邪をひいた時や、のどが痛い時に、葛湯にしてよく食べるんですが、この食材、実はすごく身体に良いものでした!
葛(くず)とは?
葛は古くから食品や生薬として利用されてきた日本の伝統的な植物です。葛には多くの栄養成分が入っており、主にフラボノイド類とサポニン類に分けられます。このフラボノイド類にはホルモンの補助、神経系の安定に作用し、サポニン類はコレステロールの調節、免疫力の向上、肝臓機能の向上、血圧の調節に作用するということです。葛の根は葛根(かっこん)という生薬名で取り扱われており、多くの漢方薬に配合されています。
葛の健康に役立つ働き
●初期の風邪
葛湯を飲むと体が温まって汗をかき、風邪の寒気をやわらげ、また喉の乾きを潤し、痛みやイガイガした感じを軽減してくれます。腸の働きも整えてくれるので、下痢を伴う場合にもよく用いられます。
●更年期障害
葛にはイソフラボン誘導体というものが含まれています。このイソフラボン誘導体というのは、「植物由来のエストロゲン」と呼ばれていて、女性ホルモンのエストロゲンと同じようなはたらきをするということです。
●骨粗鬆症
イソフラボン誘導体がホルモンバランスを整える効果は、骨粗鬆症の予防・改善にもつながるということです。
●冷え性・血流改善
葛に含まれるサポニンが、血流を改善してくれるということです。
●ダイエット
葛は消化がよく、体に負担をかけないのにお腹にしっかりと溜まる感覚があり、食べ過ぎを防ぎ、空腹感をやわらげてくれます。
●肝機能改善
葛の花はとくに生薬として肝臓の健康に役立てられてきており、肝臓の受けたダメージを回復させる効果や、肝臓そのものを保護する作用もあるとされています。
●高血圧改善
ダイゼインやダイジンといったフラボノイド類は、血管を拡張する作用や神経系を安定させる働きを持っています。血圧を下げる効果もあるので、高血圧や動脈系の疾病を持つ人にも有効とされています。
・・・ということです。
冷房で冷えきった身体に、葛湯は最適な食べ物かもしれませんねぇ。
<レシピ 「葛湯+ゆず茶」>
①鍋に葛粉を入れて、甘酒を少しずつ加え葛粉を溶かす。
②1を中火にかけ、とろみがつくまで混ぜ続ける。
③2をカップに注ぎ、おろししょうがを添える。
夏の冷房で冷えきった身体を、葛湯であたためて、ついでに高血圧も改善していきましょう~!