免疫力UP! あなたの体を修復している「ヒートショックプロテイン」

免疫について調べていると「ヒートショックプロテイン」という言葉をよく見かけました。人体は加温されると「ヒートショックプロテイン(HSP)」が産生され、これがさまざまな病気やストレス傷害から体を守り、がんの予防をするということが分ってきているということです。
・・・ということで、今日はヒートショックプロテイン(HSP)について調べてみたいと思います。

<ヒートショックプロテインとは>

ヒートショックプロテイン(HSP)とは、傷ついた細胞を修復するタンパク質のことで、免疫力を高めて病気を未然に防いだり、コラーゲンの減少を抑制したり、代謝を活発にして脂肪を燃やしたりと様々な効果があり、美容はもちろん医療の分野でも注目されています。そもそも、人間の身体のあらゆる組織や細胞がタンパク質で構成されています。しかし、タンパク質は傷つきやすい性質であり、過度なストレスを受けると正常な働きができなくなってしまいます。一方で、タンパク質が傷つくと、それを修復するタンパク質が生まれます。それが、HSPです。

<ヒートショックプロテインが増えるとどうなる?>

ヒートショックプロテインには修復機能があるので、その成分が増えることで自己回復力もアップします。免疫力アップ・代謝アップ効果もあるので冷えなどを改善したり、風邪などを引きにくい体にしてくれる効果もあります。

HSPは免疫細胞の一種であるナチュラルキラー細胞(NK細胞)を活性化させる働きがあります。NK細胞はがん細胞や病原菌を発見し退治する細胞ですから、体内にウイルスが侵入しても病気が発症しにくくなります。また、HSPそのものも、がん細胞と結合して自身ががん細胞であることを指標し、これにより小さながん細胞をNK細胞が発見できるようになり、より効率的に駆逐することができるそうです。

HSPは、メラニンの生成を抑える効果もあり、紫外線による細胞へのダメージや炎症を抑制します。紫外線によって傷ついた皮膚のDNAの修復を促進し、コラーゲンの質の向上、産生量を増加させます。HSPには種類があり、HSP47はコラーゲンと結合して変異を修復し、HSP70は紫外線ダメージによるシミ・シワを予防・修復します。

<HSPのはたらき>

●細胞を守る
紫外線、ストレスなど、私たちは日々さまざまなストレスを受けながら生活しています。この外的ダメージこそが、細胞内のたんぱく質を傷つける原因。そこでHSPが働き、細胞が傷つかないように守ってくれます。

●傷ついた細胞を修復
過剰なストレスによって傷ついたたんぱく質を放っておくとダメージが蓄積し、細胞の機能が低下して、美と健康を損ねる結果に。そこで細胞の主を占める傷ついたたんぱく質を修復し、細胞を健やかな状態へと導くのもHSPの役割です。

●細胞内の修復できない細胞を分解させる
たんぱく質の損傷がひどく、修復できない場合、そのまま放っておくと細胞が蝕ばまれ、その悪影響が肌や体に及びます。そうならないようにHSPが変性したたんぱく質を分解させ、細胞への悪影響を未然に防ぎます

<HSPを増やすには?>

HPSを増やす最も手軽な手段として知られているのが入浴です。42度の加温で体温を38度に上げることがHPSを最も増加させると言われています。

*HSPを増やす入浴方法

1.入浴前に十分な水分補給を行う(目安は入浴前後で500ml)。

2.舌下温が測れる体温計を用意して入浴。
ヒートショックプロテインは体温が38℃以上になると増えるということが分かっています。

3.40度~42度の浴槽に10~20分つかり、体温が38度以上になるよう温める。
湯温が高いと心臓への負担も大きくなるので入浴時間には気を付けなければいけません。おおよそですが、40℃が15~20分、41℃が10~15分、42℃が8~10分とされています。その日の外気温や体調に合わせて入浴時間を調整していく必要があります。
4.入浴後はバスタオルなどで全身をくるみ、熱を逃さないよう10~15分間安静に。
入浴後はすばやく着替え、なるべく体温が下がらないように靴下を履いたり、毛布などで体が冷えないような状態にします。

5.保温した後は、自然に体温を戻す。水分補給もしっかり行いましょう。

6.上記の入浴を週2回行う(HSP量が最大になるのは入浴2日後)。

7.効果が薄れてきたと感じた時は、この入浴法を1~2週間ほど休む。

*注意!
冬場は入浴中の事故が多く、日本では毎年約4000件もの死亡が報告されています。その原因と考えられているのが、ヒートショック(HSPが増える反応のことではなく、住環境の温度差によって血圧の乱高下・脈拍変動が起こること。)。温かい部屋から寒い浴室に移動することで血管が縮み、お湯につかることで血管が急激に広がります。血圧が激しく変動することで心臓に負担がかかり、心筋梗塞や脳卒中といった重大な疾患が起こってしまう現象です。そして、死亡事故が最も多いとされているお湯の温度が42度。冬場の入浴は十分に注意してください。ヒートショックを回避するには、脱衣所や浴室を十分に温めてから入浴することが重要です。

<保温後はマッサージで更に血流アップ>
体がしっかりと保温されたら終わりでもいいのですが、ヒートショックプロテインの量を維持させるためにもマッサージを取り入れましょう。マッサージで血流が良くなると体が冷えにくい状態になるので、保温状態が長く続きます。それだけでもヒートショックプロテイン量の維持ができるようになります。また、体が温かいうちにマッサージをすることで冷え防止・むくみ防止にもなります。

・・・ということです。
しかし、高血圧42度の入浴は血圧が一気に上がる危険があります。そして一気に上がった後一気に下がり、急激な血圧変動を起こします。この血圧変動により脳が意識障害を起こし、お風呂で寝てしまいそのまま溺死という、恐ろしい事態にもなりかねません。もしトライされるのであれば、体調の良いときに危険の少ない40〜41度で入浴してください。

-4.免疫力